パンティーストッキングの自動縫製機について紹介します。
ストッキングは、丸編みニットと呼ばれる生地で、
簡単に言うと長い筒のような生地が原型となります。
長い筒2つを縫製して合体させることで、パンティーストッキングの形になります。
昔は当然、すべて手作業でミシンを使用して縫っていましたが、
時代が進むにつれて、自動化が発達していきました。
通常の工程は
①編成:生地を編む
②プリセット:蒸気で熱を加えて生地を安定させる
【縫製】
③反転
④つま先縫い
⑤反転
⑥股縫製部の裁断
⑦手作業で縫い合わせる
⑧縫い合わせる時にネームを取り付ける
③~⑧を自動で縫製できる機械があります。
機械化をするにあたり、股を縫ってからつま先を縫う工程へ変更があります。
自動縫製機「PC」
①生地を2本挿入
②股の縫製部を裁断
③股を縫製、同時にネームも縫い付け
④生地を反転
⑤つま先を縫製
⑥反転
自動縫製機「GLC」
こちらは、股の部分の「マチ」も縫製する機械です。
①2本の生地を挿入
②股の縫製部を裁断
③マチを縫製
④股を縫製、同時にネームも縫い付け
⑤生地を反転
⑥つま先を縫製
⑦反転
「マチ」の写真。写真は検査板に入れた状態。
色々な検査板があるので、検査板シリーズも近々やろうと思います。
マチにもいろいろありますが、これの呼び方ですが、
「ひし形マチ」「ひしマチ」「ダイヤマチ」「Oマチ(オーマチ)」など呼び方はいろいろです。
この他に、お尻部分を生地を追加して大きくしている「後ろマチ」、前部分に生地を追加して大きくしている「前マチ」、前も後ろも生地を追加して大きくしている「前後マチ」と呼ばれるマチがあります。それらはすべて手縫製となっています。
手縫製で付けている「マチ」の商品はお尻部分や、おなか部分が大きくなっている商品や、マタニティー商品などに多いです。
通常のサイズは
M-L、L-LLと表記しますが、
ゆったりしているサイズは
JM-L JL-L
JJM-L JJL-L
と表記する事が多いです。メーカーによって違いますが、
「J」が1つの場合は、後ろマチ、「JJ」の場合は前後マチになっている事が多いように思えます。
「J」は「ジャンボ」の略ではと思っています。詳細は不明です。
以前から、動画をやろうと思っていたのですが、
ついにユーチューブデビューしました!!
あまりアップする動画もありませんが、動画の方が分かりやすい物は
頑張ってアップしていきたいと思います。