香川シームレス株式会社 BLOG

ストッキング工場のブログ@香川シームレス㈱

女性も知らないストッキングの専門的な事から地域や社内の話題まで (ストッキング、タイツ、着圧ソックス、弾性ストッキング、製造、工場など)

ドイツ製医療用編機メルツの整備について

 

ドイツ製医療用編機メルツの整備を行いました。

ドイツ製で非常に高額な編機です。

この機械で弾性ストッキング、着圧ソックス、着圧レギンスなどを製造しています。

 

整備と言っても、針とシンカーの総替えとプレート周りの掃除程度です。

編成室の中を歩いていると、総替えをしていたので写真を撮っただけなので、

途中経過などはあまり詳細がありません・・・・。

 

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プレートを外して、シンカーを取っている所。

既に針は抜いていました・・・。

 

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アップ。シンカーが数枚だけ外した状態です。

 

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周りの掃除をした状態。プレートを一度戻しています。

 

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針を入れている状況。

 

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細いペンチの先端に針をつかんで入れていきます。

この機会は376本の針、シンカーを使用しています。

針を入れる場合、慣れている人は5本~10本を少しずらしてペンチで挟んで

一度に複数本を入れて効率よく作業を進めます。

初心者は、針を入れるだけで1時間~2時間かかてしまいます。

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元に戻した状態。

周りもきれいになっています。

 

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ピカピカになりました。

 

針、シンカーは鉄製で、生地を編んでいくと少しずつですが、糸が当たっている所が削られてきます。編んでいると針が痛んだり、シンカーが痛んだりすると、新しい針と古い針が混在してきたりと生地面が悪くなります。

定期的に針とシンカーを総替えする事がベストです。

 

整備に関してもシリーズ化できればと思っています。