先日、個人的にタビオさんのスポーツ用5本指靴下を購入しました。
(ショッピングモール等によくある靴下屋で有名なタビオさんです。)
タビオさんについてあまり詳しくないので、
ホームページを見に行くと、
興味深い動画が流れており、見入ってしまいました。
ストッキングメーカーと靴下メーカーは近いようですが少し離れている業界です。
丸編みニット編機を使用する事が多かったり、
縫製、セット工程、検査工程、仕上げ工程など工程もほとんど同じだったりします。
染色があるか、ないかは大きな違いですが。
しかし、やはり靴下は 知らないことが多く、非常に勉強になる動画でした!
この動画は映画風になっていて、照明やカメラ、編集など
映像が素晴らしいです!
日本の古き良き現在進行形の町工場を表現しています。
始まってすぐに手編みからスタートして、丸編機、ダブルシリンダーの動画で
針とシンカーの動きがリアルです。
これだけでも価値のある動画だと思います。
香川シームレスもダブルシリンダー編機を持っていますが、非常に苦手としております。
靴下の編立工場では
古い機械をメンテナンスをしながら、自社で改造しながら使い続けている所は非常に素晴らしいです。
つながった生地を切り離すところは初めて見ました。
作業している方が職人さんすぎてすごい!
リンキング作業も、製造工場でやっている所があるとはびっくりしました。
自動リンキング編機が市場では主流になりつつありますが、この手作業でのリンキングには日本製の手作りの品質があるのだと思います。
素人では、1時間かかっても1足(2枚)生地をリンキングできないと思います。
それほどの技術。また目を非常に酷使しますが、動画の部屋のように上部も十分明かりがある中で、手元用にも蛍光灯を置いてあれば1000ルクスはあると思います。
昔は暗い部屋でやっていて目が悪くなったというような話を聞いた事があります。
検査工程もLEDを使っており、生産性、見落としが減らせており、
また台が回っているので、時間当たりの検査数も把握できるため、素晴らしい装置だと思います。(作業者は少し大変ですが・・・。)
ペアリングと言う左右の微妙な長さを合わせてペアにする作業ですが、
こんな作業があるのは一般の方は想像もしていないと思います。
タグ付けの工程で、糸止めをしていますが、コンベアと組み合わせているこの装置は欲しいです。
最終チェック工程で越智会長。
「カンブリア宮殿」に数年前に出演していましたが、製品は必ずチェックしてOKがでないと生産できないと言うルールをうまく動画に入れていました。
テレビでは、お店で売れた情報が靴下工場へ行き、その情報を元に作ると言うシステムで、売れてから数日で店舗に補給できると言うスピードにはびっくりしました。
倉庫でのピッキングも取る商品の所が光るような間違わないシステムで運用しており、素晴らしかったです。
越智会長ですが、
テレビ朝日の「激レアさんを連れてきた」にも「靴下の神様」として出演していたのが記憶に新しいです。
靴下の良し悪しは噛んで判断すると言う伝説があります。
今回の動画では噛んでいなかったので、少し残念です。
しかし、たたいて気合を入れる所は勉強になりました!
「激レアさん」で若林研究員のラベリングは「靴下の噛様」。
という事で、
今から日本製の靴下、ストッキング、タイツを買いに出かけましょう。