ストッキングの製造にはいろいろな工程があります。
編機で生地を編んだあと、縫製、染色、セット、検査、装飾。
下の写真は、全数検査をしている所です。
この検査している商品は、ストッキングの中でも非常にデリケートな商品で、セット後に1足ずつ検査板に入れて、全数検査をしています。
検査する人は、手袋をしなければ、すぐに生地が傷んでしまうような商品です。
着用する人も神経を使うと思いますが、使用している糸は細く、網目が非常にきめ細やかで足がきれいに見える商品です。
ストッキングの国内生産は平成元年の最盛期と比べると非常に減ってきています。
ストッキングは靴下と比べると、輸入比率は低く、国内生産比率が高いので
単純に需要が減ってきていると考えられます。
最盛期の約30年前、平成元年と比べると、約1/10まで減っていています。
平成元年前の資料を作成していませんが、
平成元年までは上昇傾向にありました。そこをピークに、年々減ってきている状況です。
2020年度、会社としては55期にあたりますが、
今年度はストッキング業界にとっても非常に苦しい年となっています。
そんな今年度ですが、長年にわたり生産を支えていただいたベテラン社員さんが
数名卒業となりました。
ベテラン社員さんになればなるほど、いろいろな事を頼めてしまい、
無理もお願いしてきたと思います。
その中の1名とその方の勤務最終日に話をしたのですが、
「40年以上働き、会社の中は人の数も、作っている物、機械なども昔と比べると非常にに変わっています。それに伴いいろいろな工程で仕事をしてきました。それでも1度も辞めたいと思ったことはありませんでした。ありがとうございました。」と言っていただきました。
非常にありがたい事を言っていただき、会社としても感謝しかありません。
同時にますます頑張っていかなけれればと思いました。
しばらく前に、裏の通用門の社名プレートが落ちて、直していなかったのですが、
昨日、頑丈に取り付けてもらいました。
以前は、モルタルか接着剤で取り付けていましたが、今回はコンクリボンド
+ビス止め仕様です。
あと二十年は取れないと思います。
今期はあと1か月半位ですが、まずは今年度の決算に向けて頑張っていきたいと思います。
同時に、来期についても計画をしていき、今年度の挽回をしていきたいと思います。
企業が持続できるように、いろいろと計画をして、できるところからスピーディーにやっていきたいと思います。
地域の皆さんにも愛される会社作りを目指して頑張っていきたいと思います。
別の退社される方が持っていた本を会社へ返却していただきました。
昭和50年に発行されているくつ下読本。45年前です。
初版は昭和39年なので、今から約56年前となり、
香川シームレス㈱が誕生したのとほぼ同じ時期となります。
「リンキング作業員の養成」と今では非常にレアな作業まで解説していました。
靴下マニア垂涎の1冊です。